英語講師の条件
端的に言えば、①高度な英語力、②生徒に好かれる人格（人柄）③優れたティーチングスキル（教授法）の３つであろう。
- 高度な英語力：さまざまなレベル（初級～上級）のさまざまな学習対象者（一般学生、帰国子女、主婦社会人）に対してその多様なニーズ（日常英会話、英検、TOEIC,TOEFL,大学受験等）に応えていくためにはまず自らが高度な英語力を身につけている必要がある。この場合の英語力とは４つの技能（読む、書く、聞く、話す）のバランスがとれていることはもちろん、高度な内容の英語を理解し、自分でもそれを発信、表現できるレベルを指す。英検で言うと、最低準１級、できれば１級レベルであることが望ましい。
- 生徒に好かれる人格（人柄）：講師と生徒の立場の違いこそあれ、結局は人と人との人間関係である。これを円滑に進めることなくしてよい授業運営はできない。明朗かつ誠実で礼儀正しいこと。優しく暖かく、時に厳しくと言った生徒に好かれる人柄であることが大事である。そういった中から講師と生徒両者に信頼関係も生まれ、円滑かつ効果的な授業運営につながるのである。
- 優れたティーチングスキル（教授法）：生徒のレベルやニーズはまちまちだが皆今以上にレベルアップを目指し、より効果的で適切な学習をしたいと望んでいるものである。また、どんな生徒もそれぞれに苦手な分野や伸び悩んでいる部分があり、そこを打破したいと思っているものである。まずはそんな生徒の状況に絶えず心を配って適切な教材を使い、生徒の興味、ヤル気を喚起できるように、工夫してわかりやすくて面白い、授業を進めることが必要である。また授業内では参加している生徒の顔色、表情に敏感になり、そのときそのときの授業の空気をよく読んできめ細かく生徒のニーズに応えていくという取り組みも重要である。
以上の３つのいずれも英語講師の必須条件である。
